ブタとドラゴン制作秘話

ゲーム

以前公開した「ブタとドラゴン」の制作秘話を以下に書いておきます。興味のある方は引き続きお読みください。 パソコンで動くFlashは、今までにも仕事や趣味で触れる機会があったのですが、携帯用のFlashはこれが初挑戦。まずはファミコン時代のような簡単なゲームを作りながら扱いを覚えていくことにしました。

漠然と頭に描いていたものは、気球に乗ったブタがスカイキッドのようにスクロールしながら障害物をよけていくようなものでした。しかし携帯のFlashでは、多くのオブジェクトを扱ったり、派手な演出をさせようとすると動作が遅くなってしまうので、もっとベースとなるアイデアにシンプルさと独自性がなければいけないと思いました。

一方、その頃ケータイのゲームで一番好きだった(今も一番ですが)SFCaveのシンプルさに感銘を受けていました。「避ける」という行為が人にとって猛烈にスリルを与えるのだと教えられました。

そこで、ブタにある程度動きの制限をもうけて、避ける楽しさを演出することにしました。そこで思いついたのがバルーンファイトのような風船です。ブタの鼻息で浮かび、プーヤンの矢のように弾を発射するアクションもこのときに決めました。ブタであることに必然性が出たので満足しています。

これでオオカミなどを撃退するゲームでは個性がありません。ボス戦のような展開を考えてみました。ただ、携帯のFlashは上記のとおり制約が多いので、それならばいきなりボス戦にしてしまおうと思いました。

ボスを決めるときに頭に浮かんだのはいわゆるヘビの体が伸びていくゲームや、ゼルダの伝説 神々のトライフォースのデグテール戦。体が長い敵が縦横無尽に飛び回り、ブタがそれを避けるという設定です。空を飛ぶ体の長い生き物といったらもう、ドラゴンしか思いつきませんでした。

こうしてブタとドラゴンのベースができました。コンボやアイテムは作っている途中に付け足したものですし、ありがちなので説明を省略します。ちなみに「ブタとドラゴン」というタイトルは、なんとなく「風とロック」という響きに憧れていたので、そうなりました。風という言葉から風の谷のナウシカを連想してタイトルロゴはそれらしい感じになりました。

振り返ってみると、アイデアのベースはほとんど遊んだことのあるゲームからきています。これからもいろんなゲームを遊んでネタを集めておこうと思います。

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