Switch版「ゼルダの伝説 夢をみる島」は26年前に発売されたゲームボーイソフトのリメイク作品です。名作のリメイクとあってすごく楽しみにしていましたが、遊んでみたら残念ながら期待ほどではありませんでした。
悶絶するほどかわいい!でも・・・
リメイクが発表されたとき、悶絶するほどのかわいいビジュアルに心を撃ち抜かれた人は多いはずです。ゼルダの伝説なのに、ポケモンよりもかわいい。もしかしたらどうぶつの森も超えているかもしれません。
まるでミニチュアのような質感。とくに建物に入ると細部までこだわってデザインされているのが伝わってきます。しかし目が肥えてくると、ゲーム自体はリメイク前となんら変わらないことに気づきます。26年も経ったのに!
原作にほぼ忠実。でも完璧ではない
原作同様、他のゲームのキャラクターもちゃんと登場しますし、それぞれが見事に3Dで再現されています。一方で、浜辺で剣を拾うときの演出であったり、人魚の探し物が変わっていたりと、原作ファンにとっては残念な改変もいくつかありました。
パネルダンジョンがつまらない
プレイヤーがダンジョンを作って遊ぶ「パネルダンジョン」は、今のところまったく楽しくないです。自分で探検するダンジョンを自分で作らなければいけない理由がわかりません。作るときのルールも多く、トライアンドエラーまでの時間も長いです。
この機能を無くすとただのリメイク作品になってしまうので止むを得なかったのでしょうけれど、これを開発する時間で村のミニゲームを増やして欲しかったです。
ミニゲームが原作より面白い!
そう、村のミニゲームが面白いんです!とくにクレーンゲームは物理演算によって本物のクレーンゲームのようです。目押しでプレイできた原作と比べると難しくなりましたが、そのぶんゲットしたときの嬉しさは原作を超えています。
釣りは原作とそれほど変わっていませんが、魚との駆け引きがよりシビアになってやりごたえがあります。ゲットしたときのカメラ目線がたまりません。
リメイク作品としては微妙
数年前からゲームの世界でもリメイクが盛んになってきました。名作がリメイクされるのは嬉しいですが、名作を超えるのは簡単ではないということが本作をプレイしてわかりました。
今回の「夢をみる島」はビジュアルが100点満点で200点ぐらいすばらしいのに、本編に新たな工夫は見られず、目玉の追加機能は驚くほどつまらないのが残念です。
余談ですが、2017年発売の3DSソフト「メトロイド サムスリターンズ」のリメイクはすばらしかったです。ビジュアルの進化はもちろん、主人公のサムスに新しいアクション要素を追加して原作よりも楽しいプレイ体験を提供してくれました。「夢をみる島」もそうあって欲しかったです。
やったことがない人は買い
厳しいことを書きましたが「夢をみる島」の面白さは揺るぎません。やったことがない人はぜひこの機会にプレイしてみてください。シリーズの中では難易度が控えめなので、ゼルダ初心者にもオススメです。
もの忘れが加速しているおじさんからのワンポイントアドバイス。冒険中になにをすればいいか忘れてしまったら「おもいで」メニューを見ましょう。
ゼルダの伝説 夢をみる島 ARTBOOK SET -Switch
「夢をみる島」を楽しめた人で3DSを持っている人には「神々のトライフォース2」を猛烈にオススメします。非の打ち所がない面白さです。