マリオデの設定資料集で知った、正しいゲームの作り方

ゲーム

今になって「スーパーマリオオデッセイ公式設定資料集」を読みました。自分の知るゲーム作りの工程とは根本的に違っていました。そりゃ任天堂には敵わないわ。

イラストから着想する

大規模なゲームを作るときは、プランナーやディレクターといったコアメンバーの指示に従って、エンジニアやデザイナーが形にしていくのが通例かと思います。

でもこの本を見ていると、デザイナーのアイデアが元になっているケースがけっこうあります。デザイナーも企画を担っているから、見た目と機能の合致したアイデアが生まれるんですね。

たくさんのアイデアから取捨選択をして、辻褄をあわせて、より良い形に昇華させるディレクターもすごいです。みんなすごい。

試作の圧倒的な質と量

読むとわかりますが、試作の量と質が凄まじいです。この本に載っているのは抜粋されたものですが、それでも膨大で、ボツになったものでも「いいじゃんこれで」と思ってしまうものがたくさんありました。

自分は大規模なゲーム開発はソーシャルゲームしか経験がないので、マリオデが一般的かどうかもわかりませんが、レベルが段違いであることはわかりました。

鶏が先か、卵が先か

マリオデに登場するユニークな敵やしかけは、だれがどうやって思いついているのか、この本ではわかりませんでした。デザイナーが「こんな敵いたら面白いよね」と描いたのを採用しているのでしょうか。それともコースを作る人が「こういう障害物を作りたいけど、デザイン考えてよ」と言うのでしょうか。天才がいるの?全員が天才なの?

マリオデ2が待ち遠しい

あの神がかり的に面白いゲームがどういう意図で作られているか、その片鱗が窺いしれる本でした。ファンなら買って損はないです。読み終わるとまたマリオデをやりたくなります。

彼らがまた新作を作っていると思うとワクワクします。スーパーマリオギャラクシーが2007年に出て、2010年に2が出たことを考えると、2017年に出たマリオデの続編が2020年に出てもおかしくないですよね!

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