Switch版ファミコン探偵倶楽部に期待する4つのこと

ゲーム

ついに発売日が決まった「ファミコン探偵倶楽部」Switch版。皆様、ご予約はお済みでしょうか。待ちに待ったリメイクに期待していることを書きました。

【購入しました】
ネタバレなし。Switch版「ファミコン探偵倶楽部」レビュー前編
クリア後の感想。Switch版「ファミコン探偵倶楽部」レビュー後編

ファミ探?ウソだろ!?

ファミコン探偵倶楽部、略してファミ探は1988〜89年に発売されたディスクシステムのソフトです。昔の作品なので存在を知らなかった方も多いと思います。

システムはコマンド式アドベンチャー。ストーリーは殺人事件ものですが、全体に漂うホラーな雰囲気やインパクトのある演出で当時の子供達に強烈なトラウマを残した作品でもあります。

まぎれもない名作ですが、2019年にリメイクが発表されたときは目を疑いました。というのも、この発表前の任天堂の株主総会で宮本さんがこう答えています。

今のゲームは 10 ヶ国語以上にローカライズしており、アドベンチャーゲームでは(一般的にゲーム中の文章量が多いため)ボイスやテキストのローカライズのコストが膨大になります。

また、私のような古いゲーマーと比べると若い人はこのジャンルに興味を持ってくれない傾向も感じています。ただ、アドベンチャーゲームの仕組みというのは面白く、カプコンさんの『逆転裁判』シリーズやレベルファイブさんの『レイトン教授』シリーズなどではうまく利用されていますので、まだまだ期待はしているのですが、メインストリーム(主流)で積極的につくるのは難しいという背景はご理解ください。

このとおり、旧来のアドベンチャーゲームは商業的にハードルが高く、個人的にも100%ありえないと思っていたので、発表時は飛び跳ねるほど驚きました。

まさかの不評!?

発表に沸き立った多くのファンは開発中の映像を見て一転、落胆しました。原作のなんともいえない不気味さは影を潜め、カジュアルな見た目になってしまったことが原因です。

これぐらい軽いタッチにしないと今は手にとってもらえないのかと学びを得ましたが、同時に寂しさも感じました。自分は大好きなゲームのターゲットから外れてしまったんだと。

とはいえ、こんなにありがたいことはありません。古い価値観は捨てて、今風にアレンジされたファミ探を思いっきり楽しもうとワクワクで発売を待っておりました。

発売が2021年に延期になり、どうなるかと心配していましたが、このたび正式に2021年5月14日発売がアナウンスされました。リメイク発表から約1年半、非常に待ち遠しかったです。

そしてUIも原作の雰囲気に近い、落ち着いたものになりました。

キャラクターたちの滑らかなアニメーションを見て期待度が一段と増しました。どんなゲームに仕上がっているのか、本当に楽しみです。

Famicom Detective Club!?

それにしても驚いたのが英語圏での発売です。舞台もストーリーもアジアの方ならまだ理解できるとは思いますが、果たして欧米の方はどう感じるのでしょうか。

気になって少し追ってみましたが、コアな任天堂ファンの方々は概ね歓迎ムードでした。ヒロインのあゆみちゃんはスマブラのトロフィーになっているので、本作の登場人物だったのかと感動している方もいらっしゃいました。

NetflixやSteamなど、国境を超えたサービスの普及によって、海外の作品に触れる機会が増えていますから、たとえば我々が韓国ドラマに夢中になるように、意外と楽しんでもらえるのかもしれません。ファンとしてはそうあって欲しいです。

欧米のファミコンはNES(Nintendo Entertainment System)という名前で知られているのに、タイトルをあえてFamicomのままにしているのは「ファミコン時代の日本の変なゲームだよ。良ければ遊んでね」ということだと思います。

期待していること

1.やりこみ要素

アドベンチャーゲームはその特性上、クリアしたらそれでおしまいになってしまうのですが、近年のアドベンチャーは実績(アチーブメント)を用意したり、ミニゲームを含めたりと楽しみの幅を広げる工夫が施されています。

テーマが殺人事件なので雰囲気を乱すようなものは入れて欲しくありませんが、たとえば会話、情報、アイテム、写真などを収集するようなやり込みがあるとうれしいです。それによって原作にはないエピソードが開放されたらもう最高です!

ちなみにスーパーファミコン版には「あゆみちゃんとのラブラブチェック」といって、クリア後にヒロインとの相性が表示されるおまけがありました。

メトロイドもクリアタイムに応じてサムスがいろんな姿を見せてくれますが、たぶん坂本さんはこういうおまけが好きなんですね。本作でも期待しています。

2.BS探偵倶楽部の収録

かつて衛星データ放送向けに提供されていたスーパーファミコンアワーで楽しめたBS探偵倶楽部の収録は多くのファンが望んでいます。

プレイ環境が特殊なため、実際にプレイできた人は決して多くありません。ぜひともこの機会に遊べるようにして欲しいです。有料の追加コンテンツでも構いません。

3.サウンドプレイヤー

「消えた後継者」「うしろに立つ少女」の2タイトルが同時発売となる本作ですが、それらと様々な特典をセットにしたコレクターズ・エディションも発売されます!

当然それを買うつもりですが、付属のサウンドトラックには残念ながらSwitch版のBGMは収録されていないのです。

なので、たとえばクリア後にゲーム中のBGMを聴けるようにしてもらいたいです。本作用にアレンジされたBGMをじっくり堪能したいです。

4.プラチナポイント交換グッズ

そもそもマス向けのゲームではないのでプラチナポイント交換グッズは期待薄かもしれませんが、なにかあるとうれしいです。デジタル壁紙じゃなくて、リアルなものをぜひ!

他にも「うしろに立つ少女」のamiiboが欲しいとか、ディスくんのキーホルダーが欲しいとか、妄想は止まりませんが、あくまで実現可能な内容だけに絞りました。

千載一遇のチャンス

宮本さん曰く「積極的につくるのは難しい」ものを、よくぞ、よくぞリメイクしてくださいました!もう感謝しかありません。

ファミ探を知らないまま人生を終えるつもりだった方、こんなチャンスは二度とないと思います。少しでも気になったらぜひプレイしてみてください。

2タイトルともオススメですが、とりあえず1タイトル遊んでみたい方は「うしろに立つ少女」をどうぞ。スーパーファミコン時代もリメイクされた折り紙付きの名作です。

ファミコン探偵倶楽部 うしろに立つ少女|オンラインコード版(Amazon)

本作が1人でも多くの方に届けば、ファミ探以外の名作アドベンチャーがリメイクされる可能性は高まりますし、より多くの方に届けばファミ探のグッズ化、続編、そして映画化だってあるかもしれませんよ!ないか!

ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者・うしろに立つ少女 COLLECTOR’S EDITION(Amazon)

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クリア後の感想。Switch版「ファミコン探偵倶楽部」レビュー後編

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