ニンテンドーDSが売れる理由

ゲーム

書店でなにげなく手にとった「ニンテンドーDSが売れる理由」という本。これがゲームを作る上で欠かせない鉄則がみっちり書かれていたので紹介します。 プレイヤーにいかに操作を学ばせるか、難易度を設けるか、達成感を与えるかといったことが大変うまく説明されていて、かなり参考になります。普段なんとなく感じていたゲームに必要な条件が、ここまでしっかりと活字でまとまっていると助かります。読みながらへぇー、へぇーと何度も唸ってしまいました。

たとえばスペースインベーダー。最初はゆっくりだったインベーダーが、数が減るほどスピードアップし、自機にせまってきます。プレイヤーがノルマを達成するほど難易度は段階的に上がっていくので、全滅させたときの達成感は大きくなります。そして次のステージではまたゆっくりとインベーダーが動きます。

ここでもし、次のステージに進んだときにインベーダーの動きが早いままだったら、直線的な難易度上昇となり、プレイヤーは達成感に浸ることもできずストレスを抱えてしまいます。難易度は、階段に踊り場があるように、段階的に上げていく方がプレイヤーの達成感を無理なく高められるのです。

名作ゲームがそこまで人間の心理を考慮して作られていたかどうかはわかりませんが、結果的に絶妙だったからこそ名作となっているのですから、参考にしない理由はありませんよね。

どの内容もそれにふさわしいゲームによる例があげられていて、とてもわかりやすいです。もしゲームを作ろうとお考えの方は、この本を読んで、自分のゲームが道を踏み外していないかチェックしてみるのも良いかもしれません。

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