ガンダムが壮大なギャグアニメに見えている人が映画「ククルス・ドアンの島」を観た感想

映画

映画「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」を観ました。意図の汲みづらい映画でした。

ギャグアニメに見えている

ガンダムって「赤と青と黄で彩られた少年ロボットアニメにシリアスなストーリーを追加したら面白いんじゃね?」という始まりであってますか。

自分はその認識なので、逆に最近のガンダムを見るとシリアスすぎて笑っちゃうんです。いろいろ難しい話をした挙句、ロボットに乗って戦うところとか、スピリチュアルにロボットが光ったりするところとか、どうしても笑っちゃいます。

ロボットで戦うこと自体が馬鹿馬鹿しいのに一生懸命シリアスにしようとするから、そのギャップに笑っちゃうんですよね。じゃあGガンダムが良いのかというとそうでもないから困るんですが。

ちなみに好きな主題歌は西城秀樹さんの「ターンAターン」と川添智久さんの「STAND UP TO THE VICTORY」です。

なぜククルス・ドアンの島を観たか

初代TVシリーズのリバイバル作なら、最近の真面目なガンダムで笑っちゃう自分も純粋に楽しめるかもしれないと思ったからです。今あえて初代から切り出されるからには、なにかそれだけのものを見せてもらえるのではないかと期待しました。

観た感想

一言でいうと「変な映画」でした。

よく動くのにもどかしい間合いのアニメーション、運動神経が良いのか悪いのかわからない動きを見せるアムロ、キャラクターたちの心理描写もわかりづらかったです。

いろいろと独特すぎて、これはもしかしたら昭和のムーミンのように不気味なムードを楽しむ映画なのかもと見方を変えてみましたが、どうやら狙ってやっているわけではなさそうで、絶えず消化不良の状態でした。

とくに気になったのはBGMの使い方で、曲のせいでどんな感情で観れば良いのかわからないシーンが多かったです。戦闘シーンになると急に今っぽいBGMになったりするし、意図が汲めなくて何度も首を傾げてしまいました。

この題材ならもっとわかりやすくカタルシスを得られる娯楽作品にできただろう、あるいは無人島に潜伏する造反者が多数の孤児と暮らす異様なシチュエーションを荒涼とBGMで際立たせることだってできたかもしれない、それなのになぜ、と素人ながらに思いました。映画を作るのって我々が思っているよりもずっと難しいんでしょうね。

原作を読めば印象が変わるでしょうか。
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