パッチギ!

映画

映画「パッチギ!」を観ました。ひとことで言い表すほどの文章力を持ち合わせていないのですが、とにかく良かったということだけは伝えたいです。最後は涙が出てきました。数々の賞を受賞するだけのことはあります。 1968年の京都を舞台にした青春群像劇。朝鮮高校と府立東高校の絶えない争いが、戦争の無くならない世界の縮図のようでした。クライマックスでは二校間の大喧嘩、朝鮮人の子を宿した日本人の出産、主人公の「イムジン河」の演奏、3つのシーンが重なります。今思い浮かべるだけでもグッときてしまいます。沢尻エリカさんもかわいいのでファンは見逃すべからず、と自分に言われずとも映画館でご覧になったことでしょう。

昔の若者は今に比べて、良くも悪くも情熱的な印象を受けます。そんな時代がうらやましく思えてくるのは自分だけではないはずです。最近やや懐古主義気味なので、町並みや乗り物、服装にも心惹かれました。

劇中で流れる「イムジン河」はザ・フォーク・クルセダーズの伝説の曲で、1968年に発売してまもなく発売中止となり、近年、30年以上の歳月を経て再販に至りました。Amazonの解説によると「朝鮮南北分断を歌った朝鮮民主主義人民共和国の歌で、レコード会社が政治的配慮を考え自粛的に発売を見合わせたようだ。」とあります。自分はけっこう前にこの「イムジン河」について知っていたのですが、それが発売された頃の時代背景をこうして映画で知ることができたのは収穫でした。

フォークルの歌には「イムジン河」以外にも名曲がたくさんあります。この映画を観るときっと聴きたくなると思います。特に「悲しくてやりきれない」「大統領殿」そして「イムジン河」はぜひ聴いてもらいたいです。

青春群像劇にはまったら妻夫木聡さん主演の「69」もおすすめです。1969年の長崎が舞台です。こちらも熱く、そしてかなり笑えます。

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